書籍紹介「9割がよくある病気」 山田恵子 著

9割がよくある病気
山田恵子 著 ISBN978-4-06-272486-9

著者は整形外科医で外来で1日通常数十人を診察します。ところで、数十人診ると1日に同じ説明を繰り返すことは日常茶飯事。そこで「外来診療で日常よく見かける疾患」はどのくらいの数になるのかと考え、直観的に「日常よく見かける疾患は30、そして外来患者の9割はこの病名でカバーできる」という結論を出してみました。

その後、周囲の整形外科医、友人の内科医に聞いてみるとほぼ同意見。しかし、これだけでは不十分と考えた著者は、客観的なデータを求めて厚労省の統計「疾患別年次推移表」より、患者数5万以上のものを機械的に抽出し、病名を可能性のある科ごとに整理すると結論はほぼ同じ。さらに内科医5人(卒後7年以上)にメールでアンケートすると、内科医5人がそれぞれ挙げた病名数は23~44個で、この病名と厚労省の病名はなんと8割から9割の高い一致率でした。

以上から「30の病気が何であるかを知って、その症状と予防法、そして緊急事の対策さえ知っておけば、むやみに不安になることなく生活できる」ことが判ります。

医師はからだの専門家です。しかし、からだは一様にみんながもっているもので医師だけに任せておけばよいものではありません。少なくとも最低限のメンテナンスは自分で出来ることが望ましい。主な病気と症状は知っておいて損はないと思います。

例えば、パソコンがうまく働かないときの対処法をいくつか知っておくと便利なのと、そう変わらないと言えます。知識は幹さえできれば、残りは少しずつ枝葉を伸ばしてゆけばよく、それが物事を理解するうえでの一番効率的なやり方ではないかと著者はいいます。

よくある病気は30個に限定できる!!心臓病も糖尿病も怖くない!ありふれた病気。外来患者の9割をしめる30の病気の症状と予防法がわかればもう安心です。

2013年12月5日 9:27  カテゴリー:書籍紹介

書籍紹介「医者が患者をだますとき」 ロバート・メンデルソン 著 

医者が患者をだますとき
ロバート・メンデルソン 著 ISBN978-4-569-67016-4

私は現代医学を信じない。いうなれば医学界の異端者だ。本書の目的は現代医学を過信しないよう人々を説得することである。とはいえ、私自身はじめから異端者であったわけではない。それどころか、かつては心から現代医学を信じていた。このような書き出しで始まる本書の著者であるロバート・メンデルソン博士は診療・研究・教育の3つの分野で業績をあげ、数々の栄えある賞を受賞したアメリカ医学界の重鎮です。「医学界の異端者」を名乗り、一般の人々に「本当のこと」を知ってもらうために現代医学の実態を公表した本書の主張は、概ね以下の3点に集約されます。

(1)現場の医者の大半が添付文書の警告を軽視しているため「処方薬は医師の管理下で使用する場合にかぎって安全である」という医療の大前提は虚構である。

(2)現代医学は薬剤と機械と技術については高度に発達しているが、方法論に重大な欠陥があるために健康の維持・増進にはあまり役立っていない。

(3)生物学の法則である自然の摂理に反した治療法や育児法が災いし、結果的に副作用や後遺症という形で新たな病気を作り出している。

ただし、博士は医療を全否定しているのではなく、救急医療が人命救助に貢献していることを高く評価します。その上で、不要な治療を指摘し、病気や怪我を治す主体として生命体に宿る自然治癒力を重視した医学を提唱しています。

現代医療の9割は不要な治療!?

2013年11月28日 9:29  カテゴリー:書籍紹介

書籍紹介「医者ムラの真実」 榎木英介 著

医者ムラの真実
榎木英介 著 ISBN978-4-7993-1399-2

日本の医療が崩壊する…そういわれて久しい。医療費の高騰、モンスター患者、患者たらい回し、医療訴訟、小児科・産科・外科の危機、医師不足、医学部新設問題、医師と患者関係の変化、医学生の学力低下、地域医療崩壊…ぱっと思いつくだけで、これだけの話題がある。著者はかつて大学で生物学を学び、卒業後は大学院で研究をしていた。いろいろ思うところがあり、一念発起して医学部に入りなおした。医師免許を取得したとき、32歳になっていた。実は医師の少なくとも一割(個人的な実感)は、著者のように大学院を卒業、中退したりあるいは社会人を経験したりしている「遠回り組」だ。

そんな異端な医師である著者から見えてきた、報道もされないし、注目もされない、あるいは誤解されているけれど、それらは日本の将来に深刻な事態をもたらすかもしれない、そんな医療問題があることを読者に是非お伝えしたいと思ってペンをとった。そんな問題があることは実は医師だって知らないかもしれない。そんな問題を掘り返すなんて「うるさい人」の性だと思うけど、あえて「うるさい人」になろうと言う。

もちろん本書は、30万人近くいる医師の一人である著者の視点を通して見えてきたものでしかない訳で、数ある医療関係の本にささやかな一冊を加えるに過ぎないかもしれない。しかし、本書は地べたを這いずり回りもがく現役医師である著者が、いままで光があたってこなかった部分を照らし、危機にある医療のリアルな現状と問題点をさまざまな角度から描き出すとともに、読者一人ひとりが日本の医療を変えていくために、どう考え何ができるか、そのヒントを提示するものだ。

マスコミが書かない医療業界の問題を衝く!

2013年11月21日 9:18  カテゴリー:書籍紹介

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