書籍紹介「嘘と絶望の生命科学」 榎木英介 著

嘘と絶望の生命科学
榎木英介 著 ISBN978-4-16-660986-4

バイオ研究は、ほかの分野より優遇されているが、その分経済発展のための成果が厳しく要求されるようになった。また、バイオの分野間でも、研究費獲得を目指し、研究者の間でも激しい競争が行われている。また、大学は研究者たちが獲得する研究費を「ピンハネ」することで運営費を獲得せざるを得なくなり、教育に厳しく成果を要求するようになった。こうして研究者たちは少しでもいい論文を出し、研究費を獲得しないと生き残れない、過酷なサバイバル競争のなかにおかれている。

こんななか生まれた言葉が「ピペド」だ。学生やポスドクは、上司からの研究成果の要求という激しいプレッシャーを受けながら、バイオ研究では必須の小道具、マイクロピペットを握り、ひたすら実験に励む。奴隷のような状況を揶揄した言葉だ。バイオ系は奴隷のように若い研究者を使わないと成り立たない状況に追い込まれている。ある教授は「大学院生にアタマはいらない」と言い放った。また、ある教授は「大学院生はただでつかえる労働力」と断言した。学生が文句を言っても、博士号をやらないぞ、実験器具を使えないようにしてやるぞ、と言えば学生は震え上がって黙るしかない。誰も権力者には逆らえないのだ。

iPS細胞の臨床応用にはじまり、難病の治療、食糧危機解決まで、あらゆる夢を託された生命科学。しかし、予算獲得競争は激化、若手研究者の奴隷化が進むなかで、研究不正が続発ーーー。今や虚構と化した生命科学研究の実態を医師である元研究者の著者が厳しく問う。

STAP細胞事件の背景をえぐるレポート!!

2014年10月2日 9:30  カテゴリー:書籍紹介

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