書籍紹介“医者が考える「見事」な最期の迎え方” 保坂 隆 編著

医者が考える「見事」な最期の迎え方
保坂 隆 編著 ISBN978-4-04-110667-9

ある程度年齢を重ねてくると、死は少しずつですが、近いものに見えてくる。これは、人の、というより、生あるものの宿命でしょう。なかでも人は唯一、自らがいずれ死ぬことを知っている生き物です。「人間は、いつか必ず死ぬということを思い知らなければ、生きていることを実感できない」とドイツの哲学者・ハイデガーは語っています。何かをきっかけに死を意識すると、自分がいま生きていることがどれほど有り難いことなのかと思うようになります。人は、いつか死ぬのだと思いを持つことで、いま、生きていることがより大事に思えるのです。そして、死ぬまで生を精一杯生き切ろうという気持ちになるのだと思います。

著者は、がん患者さんをはじめ、重い病気の患者さんなど「死」を頭に浮かべながら患者さんの心のケアやサポートに当たる場合が多く、また医師という職業から死を直視する機会も多く、人一倍、死について考える機会があり、もっと日常的に「死」について考え、話すべきだと考えるようになりました。永遠に生き続けるわけではなく、人生には必ず終わりがくる。そう考えれば、どうなるかわからない先のことをくよくよ考え、心貧しく暮らす必要はないと思えてくるはずです。

自分がしたいこと、大事にしたいものに優先順位をつけ、メリハリをつけてお金を使っていけば、人生の最後まで自分らしく生きていけるだろうと思えてくるのではないでしょうか。いつかは「死んでいく」ことを考えれば、老後といわれる年代になったら、徐々に持っているものを整理し始め、身辺をすっきり整え始めることも必要だと気づくでしょう。また、元気な間に自分はどのように人生のエンディングを迎えたいかを考え、家族や親しい人に知らせておくことも必要です。

何よりも、死を思うことのいちばんの効用は死を意識すると、妻や夫、子供たちや孫、古い友だち、同僚など、身の周りの人々がみなかけがえのない大事な人と思え、つまらないことで腹を立てたり、憎んだり嫌ったり…がなくなりさらに進んで一人ひとりに心から感謝をしたいという思いが自然に込み上げてくるでしょう。

本書には、著者の心をとらえる「見事な死」の例を織り込みながら、人生の終盤に向かう日々をいかに生きればいいか、そのための貴重なヒントがあります。

2014年3月27日 9:21  カテゴリー:書籍紹介

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