書籍紹介「強い者は生き残れない “環境から考える新しい進化論”」 吉村 仁 著 

強い者は生き残れない “環境から考える新しい進化論”
吉村 仁 著 ISBN978-4-10-603652-1

人間はもちろん生物である。人間は、進化の最終型などではなく、この惑星では「繁栄と絶滅」(進化と絶滅)は今でも進行中である。地球の生き物たちは、生物が生まれたと思われる約40億年前からほぼ同じことを繰り返している。人間もまた「進化と絶滅」を繰り返している最もわかりやすい例が、企業の経済活動における同業者間での提携や買収・合併の繰り返しであろう。

少し前までライバル関係にあり、つばぜり合いを演じていた企業がなぜ掌を返したようい協力し合うのだろか?それは結局「生きるため」の選択なのである。どんな有機体においても生命力の強さは、私たちの想像を絶する。それは、生物も企業も同じなのである。

生物が経てきた40億年という歴史の長さを考えれば彼らの方が人類よりはるかに大先輩である。生物史が私たちに教えていることは、気の遠くなるような長い年月、生命(遺伝子)というバトンを渡し続けている生物は、決して「強い者」ではないという事実である。生物は危機と遭遇し、それを乗り切ることで進化してきました。人間社会も同じです。環境変化による影響を受けにくくするため、私たちの祖先は集団生活を始め、都市を築き文明を育ててきました。環境が変動し続けるもので以上「いかに環境の変化に対応するか」でもっとも有効な方法のひとつが「他者と共存すること」(協調行動)にあると著者は力説します。つまり、著者はダーウィンの自然選択・適者生存の進化論を修正する環境変動説を定式化しました。しかし、文明の初期段階では、生き延びるため、皆が協調しましたが、生存が既定化すると、自分さえよければいいという自己利益の最大化に走り結果的に滅亡し、現在は危機の時代であると主張する。

最適者は危機で生き残れず、一人勝ちは自然の法則に反している!!

2013年9月26日 9:24  カテゴリー:書籍紹介

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