書籍紹介「心は存在しない」毛対拡 著
「心は存在しない」
毛対拡 著 ISBN978-4-8156-2584-9
「感情に振り回されてしんどい」「不合理な判断ばかりしてしまう」など、そんな悩みと対峙するとき、私たちは「心」があることを前提に、その定義や在りかについて考えています。しかし実は、生物学的に見れば、心は脳が作り出した副産物で解釈にすぎません。
(1)心はどうやって生まれるか
脳科学における古典的な問題として「身体喚起は、情動体験の前か後か」平たく言うと、「泣くから悲しいのか、悲しいから泣くのか」があります。悲しくて泣くこともあれば、泣かないこともあるように、一人ひとりが異なる経験と記憶を持っているため、心=感情は一定不変の本質を持っているわけではなく、都度ダイナミックに形成されます。
(2)心は性格か
「心のはたらき」は、視覚や聴覚などの感覚情報処理となんら変わりなく、心の状態を専門に処理する特定の脳回路は存在しません。心は結果的に生じるもので、特別な存在ではないので、「心中心主義的」な考え方は誤りです。
(3)心は感情なのか
心は、日々のさまざまな経験によって形成され、成長し、時には傷つき、ボコボコになりながら変化します。それは喜怒哀楽といった単純なラベル付けやカテゴリーに収めることができないほど多層的で繊細です。
(4)脳はなぜ心を作り出したのか
時として、私たちは、心が激しく揺り動かされるという感覚を味わいますが、私たちが感じている「心」は、心を感じるための原因でなく、ストレス応答の結果です。「脳はなぜ心を作り出す必要があったか」という問いにあえて答えるとすれば、「ストレスに迅速に対応するため」と言えます。
(5)心は現実の窓
「心」は単一の実体ではなく、複雑でさまざまな要素が組み合わさり、その時々の状況や環境に応じて変化します。さらに、ホメオスタシスつまり私たちの内部環境を一定に保つプロセスの一環として生じ、「変化しないために変わり続ける」(恒常的無常)過程の中で「心」が形成されます。したがって、「心」とは個々人にとって現実をどう切り取るか、どう解釈するかに深く関わっています。
みんなが思っているような「心」は存在しない すべては錯覚!
もう「心」に振り回されなくていい!!
2025年10月2日 9:04 カテゴリー:書籍紹介
