書籍紹介「健康脳活」毛内拡 著
「健康脳活」
毛内拡 著 ISBN978-4-262-12915-5
脳の重さは、体重の2%ほどしかありませんが、脳が使用するエネルギー量は、基礎代謝全体の20%にも上ります。大量のエネルギーを必要とするため、脳は少しでも省エネで働かせようと努力しています。ただし、脳内モデルをバージョンアップさせないと自分にとって都合のよい世界だけで生きるようになり、脳の可能性を狭めてしまいます。そこで、脳の自動運転の枠から抜け出し、「省エネモード」から「覚醒モード」に切り替えることが重要です。そのためには、能動的に新奇な体験を味わい、知識や経験を広げることが必要となってきます。
1.脳疲労の原因は脳内炎症
(1)脳に送られる情報は、五感やカラダの各部から伝えられる「内受容感覚」です。
(2)脳疲労の原因は、主にストレス(精神疲労と過剰な自制による自我消耗)による脳内の炎症です。全身のあらゆる部位で起こる炎症による炎症物質が血流にのって脳に到達することで、脳にも炎症が生じます。
(3)記憶力や集中力、発想力といった機能的な衰えのみならず、うつやイライラ、落ち込みといった、いわゆる「心の問題」も脳疲労の影響を受けています。
(4)脳の仕事のうち、考えごとや計算・予測といった意識的な処理は1割しかなく、暑くなったら汗をかく体温調節や覚えたことを記憶として定着させるなどの非意識的な処理は9割を占めています。
2.アストロサイトが脳疲労を回復させる
(1)ニューロン以外の細胞を「グリア細胞」といいますが、グリア細胞がなければニューロンは正しく機能しません。特にグリア細胞のなかのアストロサイトは脳疲労を回復させます。
(2)アストロサイトは、毛細血管とニューロンの間に存在し、ニューロンへの栄養補給やニューロンから老廃物の除去、不要物の侵入ブロック(血液脳関門)いう機能を担っています。
(3)アストロサイトの活力を上げるには、能動的な新奇体験が重要となります。
3.記憶力
(1)記憶力を高めるには、脳を「省エネモード」から「覚醒モード」に切り替えることがポイント。
(2)さらに、カラダの感覚(ex.心臓がドキドキ)、感情(ex.カッコいい)などいろいろな要素を紐づけて覚えると、思い出しやすくなる。さらにあらゆるな方法で反復する。
4.集中力
(1)集中力をアップさせるポイントは「ドーパミン」の分泌。
(2)ドーパミンは、ワクワクと期待するような計画(予測)をし、それが予測通りに達成されるとたくさん出るので、とにかく行動することが重要です。
(3)仕事は自分の意志でやると集中力はアップする。つまり、自分が主体的にものごとをコントロールしているという「自己効力感」が大事です。
5.発想力
(1)頑固な頭をやわらかくして発想力を高めるには「想定外の行動」によって、脳を覚醒モードに切り替えることがポイント。
(2)いろいろな体験を通じて、脳に刺激が入るとシナプスがやわらかくなり、新しい回路ができる(アストロサイト)。
いつまでも元気でいたい!
カラダを思い通りに動かす「健康脳活」
2026年11月5日 9:02 カテゴリー:書籍紹介
