書籍紹介「老後ひとり難民」沢村香苗 著

「老後ひとり難民」
沢村香苗 著 ISBN978-4-344-98238-8

世はおひとりさまブームだが、「ひとり」のまま老後を迎えて本当に大丈夫だろうか?
配偶者や子どもなどの“身元保証人"がいない高齢者は入院だけでなく施設への入居を断られることも多い。高齢で体が不自由になるなか、認知機能低下で金銭管理が怪しくなり、果ては無縁仏になるケースも急増。
本書ではこのような現実に直面している高齢者を「老後ひとり難民」と呼び、起こりがちなトラブルを回避する方法と、どうすれば安心して老後を送れるのかについて解説しています。

Ⅰ老後と時間の経過による老後問題

1.家事などの日常生活の行為が難くなる
足腰が弱ったり認知症を発症したりすれば、今まで当たり前にできていたことができなくなり、従来ど
おりの生活を営むのが困難になります。
2.入院し、重大な医療処置を受ける
病気になったりケガによる入院の手続きをしてくれたり、必要なものを病院に届けたりしてくれる人はいるでしょうか?命に関わる判断を一緒に考えてくれる人はいますか?

3.退院後の生活を再構築する
歩くのもやっとという状態で退院となれば、それまでと同じ生活ができるとは限りません。家のバリアーやエレベータのないアパートなども問題になります。

4.さらに心身の機能が低下し、サービスや住む場所を見直す
介護サービスの利用や高齢者向け住宅、介護施設などを一つ一つ検討しながら生活を見直していくのは簡単ではありません。

5.終末期医療に関する意向を表明する
すでに意識を失っている場合など、自分の意向を表明できなければ、「望んでいない延命治療を施される」といった可能性もあります。

6.死後事務に関する意向表明と手続きをする
身寄りがないと、施設や病院、家質の精算、遺体引き取りの手配、死亡届の提出、火葬、葬儀、財産の相続、遺品整理、公共料金などの解約、自宅の処分などの「死後事務」を「誰かやるか」が明確でない場合が多い。

Ⅱ「老後ひとり難民」リスクが高い人がすべきこと
1.調査研究を踏まえての8項目の終活分野
(1)日常生活に必要なこと(運転、掃除、買い物、食事の用意など)
(2)入院時の保証人・医師の説明の同席・つき添い
(3)入院費、家賃、その他のお金の支払い手続き
(4)介護保険サービス選びや契約の手続き
(5)延命治療に関する考えを医師などに伝えること
(6)亡くなったあとの葬儀やお墓の手配
(7)亡くなったあとのペットの世話(譲渡するなども含む)
(8)亡くなったあとの財産の配分や家財の処分

2.具体的な終活の3大ポイント(8項目への対処)
「これだけやれば絶対大丈夫」という解決法は残念ながらありませんが、3大ポイントを行っていれば、少なくとも問題が“大炎上"してしまうことは防げると思われます。
(1)自分に関する情報を整理する
自分の代わりに動いてくれる人の連絡先(電話番号)、延命治療に関する希望、納骨場所、関連する契約(死後事務委任契約や任意後見契約)、遺言書などを整理しておく。
(2)契約・依頼を明確にする
(1)で整理した情報について、自分の代わりに動いてくれる人に、どんなときに何をしてほしいか、あらかじめ依頼しておく。必要があれば「代わりに動いてくれそうな人」や専門家(弁護士、司法書士、行政書士など)、「身元保証等高齢者サポート事業者」などと契約を結んでおく。
(3)自分がいなくても情報が伝わるようにしておく
(1)及び(2)について、たとえ自分の意識がなかったり死亡したりしても、情報が周りに伝わるようにしておく。

病気やケガをしたとき、初めて気づく残酷な現実!
準備不足な“おひとりさま"の悲惨な末路

2025年6月19日 9:07  カテゴリー:書籍紹介

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