書籍紹介「口臭列島」  森本哲郎 著 

口臭列島
森本哲郎 著 ISBN978-4-344-92051-4

実は、日本人は「世界で一番、歯を磨く」民族です。厚生労働省の歯科疾患実態調査(2016年)によれば、毎日歯を磨く人が95%超、1日2回磨く人も77%います。この歯磨きの頻度は、歯科先進国のスウェーデンと比べても高いものです。それにもかかわらず日本人は口が臭いーその大きな原因は、歯ぐきの病気である歯周病にあります。

日本人の歯周病罹患率は非常に高く、20代で約7割、30~50代で8割と推計されています。ところ、厚生労働省の患者調査(2014年)によると治療を受けている人は331万5,000人、これは推定罹患者数の1割にも満たない数字です。

私たちの口の中には、およそ1,000億の常在菌がすんでいますが、口の中を不衛生にしていて、そのバランスが悪くなると歯周病菌がうごめきだします。歯周病菌は嫌気性細菌なので、悪い条件が揃うと、歯と歯ぐきのすき間から中に入り歯肉に慢性炎症を起こします。これまで、歯周病の怖さは、一般に「進行すると歯の根っこが生えている歯槽が溶けて最終的に歯を失う」ことだと説明されてきました。しかし、歯科と医科が重なる領域で様々な研究が進んだ結果、今では、口の汚れは高齢の方の怖い死亡リスク要因である誤嚥性肺炎を招くだけでなく、歯周病が進むと糖尿病や認知症、リウマチ、骨粗鬆症を悪化させたり、妊婦さんの低体重児出産、また、重度の歯周病により血流に歯周病菌が入り込む「菌血症」により動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞による突然死につながることが分かってきました。

さらに、免疫力の低下している人が「菌血症」により死につながる突発的な心筋症を起こすこともあります。なお、口腔内の汚れは、家庭での口腔ケア(歯磨き、歯間ブラシやフロスの使用)だけでは60%しか落とせません。残る40の汚れが蓄積すると、歯の表面に歯垢が沈着し、やがて歯石を形成し、怖いレッドコンプレックス(最凶の悪玉菌)のすみかになってしまいます。従って、3ヶ月に1回程度メンテナンスのための通院をおすすめします。

口臭は死病のはじまり!!

2019年3月28日 13:24  カテゴリー:書籍紹介

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