書籍紹介「寿命の9割は「便」で決まる 」中島 淳 著
寿命の9割は「便」で決まる
中島 淳 著 ISBN978-4-7973-9758-1
本書でいう便秘とは、旅行中に急になったり、体調をくずして一時的になったりという一過性のものではなく、6ヶ月以上症状が続く慢性便秘です。具体的には、まず排便回数が週3回未満なら便秘とみなされます。さらに、残便感があるために1日に何回もトイレにいかなければならなかったりといった症状も便秘に入れられます。つまり、便秘は「排便回数の減少」と「排便困難症」の2つの症状を指します。
日本には、このような症状で悩んでいる人が1,700万人いると推測されています。じつに7人に1人以上の割合で、便秘はいまや「国民病」ともいえます。便秘でトイレで強く力むことで、心臓発作や脳梗塞、くも膜下出血などを起こし、命を落とす方も少なくありません。便秘は若い女性のかかるもの、との一般的なイメージとは異なり、もっとも多いのは70歳以上の高齢者です。一方で、日本の医者たちのほとんどが明治時代から今日にいたるまで「便秘は病気にあらず」という態度で患者さんに接してきています。便秘を引き起こす原因のほとんどが生活習慣にありますので、便秘の予防と改善の主な具体策は以下のようです。
(1)食生活を見直す
まず、必要量を食べることから始まり、次に食物繊維、特に水溶性の食物繊維を多く摂る。さらに、脂肪を豊富に含む食品をきちんと撮り、同時に水を(1日2リットル)飲むことをおすすめします。
(2)運動を行う
腹筋と、恥骨直腸筋や肛門括約筋を含む骨盤底筋群というインナーマッスルを鍛える。
(3)世界基準を満たした新薬や漢方薬を使用する
高マグネシウム血症になる可能性のある酸化マグネシウムと習慣性・依存性・薬剤耐性があるセンナ系は避ける。
(4)バイオフィードバック法といわれる専門施設でトレーニングを受ける
たかが便秘と侮ってはいけない。
そのままでは命を落としかねない!!
2019年2月7日 8:50 カテゴリー:書籍紹介