書籍紹介「近藤誠がやっているがんにならない30の習慣」 近藤誠 著

近藤誠がやっているがんにならない30の習慣
近藤誠 著 ISBN978-4-8002-7787-9

本書は「どうせ死ぬなら、がんよりも老衰死」のすすめです。

タイトルの「がんにならない」には「がんを遠ざける」ことに加え「検査を受けず、がんを見つけない」「がんを忘れる、無視する」「がんの治療をしない」という意味も含めています。この30の習慣は、いちばんラクに、穏やかに、長生きする秘訣でもあります。

固形がん(がんの9割を占めるかたまりをつくるがん)は、見た目はソックリでも、くっきり2タイプに分けられ、著者はそれを「本物がん」と「がんもどき」と呼んでいます。

がんの大本は、たった1個の「がん幹細胞」です。幹細胞に転移能力があるのが「本物のがん」。これは生まれて(1ミリ以下)すぐに血流に乗って、肝臓や肺、骨、脳などにちらばって転移か、潜みます。だから本物のがんは、いくら手術や抗がん剤治療をしても転移が出てきます。むしろ治療によって、がんが暴れだして命を縮めることが多い。

一方「がんもどき」は幹細胞に転移能力がなく、命を奪いません。放っておくと、大きくならなかったり、消えてしまうこともよくある。従って「本物」「もどき」を問わず「目に見えるがんを切り取ろう、叩こうとする治療には意味がない」ということです。

固形がんは「本物」も「もどき」もなるべく放置して様子を見て、緩和ケアをしっかりする。つまり「治す」ことではなく「症状をとる」ことに徹する。それがいちばん苦しまず、お金もかからず、延命につながる方法です。

本書はやらなくていい治療を受けて死んだり、味わう必要のない痛みや不自由に泣かないための「がんにならない・見つけない・治そうとしない」必得集です。

無理せず長生き「近藤ルール」の提案!!

2018年4月5日 8:39  カテゴリー:書籍紹介

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